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コンカフェ用語を徹底解説!仕事で使う用語の覚え方も

コンカフェ

業界やお店には、その仕事に関わる言葉が専門用語として定着していることがあります。コンカフェにも専門用語は多く、初めてコンカフェで働く方は戸惑うこともあるかもしれません。

当記事では、コンカフェでよく使われる用語の意味を、使用するケースに分けて解説します。用語が必要な理由や覚えるコツも合わせて解説するため、これからコンカフェでのバイトを始める方や、キャストとしてより活躍したいと思っている方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

 

1. コンカフェでの仕事内容

コンカフェとは、お店が設定した特定のコンセプトにもとづき、オリジナルの世界観を持って運営しているカフェのことです。コンセプトカフェを略して「コンカフェ」と呼ばれます。

コンカフェで働くキャスト(スタッフ)も、お店のコンセプトに合わせて独自のキャラクターを作り、お客さんにサービスを提供します。コンカフェでの主な仕事内容は下記の4つです。

  • 接客
    コンカフェではお店のコンセプトに沿った接客を行います。お客さんの呼び方から入退店時の声かけ、サービス提供のやり方に至るまで、お店のコンセプトを意識して接客しましょう。コンセプトに沿った接客により、お客さんはお店の世界観に没入でき、日常では味わえない体験を楽しめます。
  • 調理
    規模が大きいお店ではキッチンスタッフが調理を担当するケースがあるものの、多くのお店はホールスタッフが調理も担当します。ホールスタッフが担当する調理の内容は、基本的に盛り付けしたりや温めたりするだけで難しくはありません。また、アルコールの提供をしているお店ではカクテル作りも行います。
  • パフォーマンス
    パフォーマンスは、アイドル系がコンセプトのあるお店で特に重要となる仕事内容です。店内に設置されているライブステージで、キャストが歌ったり踊ったりします。アイドル系以外のお店で、ゲーム大会やコスプレイベントなどでお客さんと一緒に盛り上がることもあります。
  • コンセプトに合ったサービス
    コンカフェでは、お店ごとのコンセプトに合ったオリジナルサービスも提供します。たとえば、メイドカフェに代表されるメイド系のお店であればオムライスにケチャップで絵を書き、アイドル系であれば撮影会をするなどが、コンセプトに合ったサービスにあてはまります。お客さんはお店のオリジナルサービスを通して、お店が生み出す世界観やキャストのキャラクターをより深く味わえます。

お店が設定したコンセプトが好きで、キャラクターを演じることに興味がある人は、コンカフェで楽しく働けるでしょう。

 

2. コンカフェで用語を使う理由は?

コンカフェで働くときは、仕事に関連する専門用語がスタッフ同士の会話でよく使われます。

コンカフェ業界で専門用語が使われる理由は、2つのメリットがあるためです。

コンセプト/世界観を守れる

お店やキャストがどれだけ世界観を大切にしていても、仕事をする以上は業務関連の単語を使用することは避けられません。しかし、キャストが業務関連の単語を口にしているとお店のコンセプトイメージを損ないます。お客さんに聞かれれば、お店の世界観に没入する上での妨げとなるでしょう。

キャストが専門用語を使っていれば、お客さんに会話を聞かれても世界観への没入を妨げず、お店のコンセプトや世界観を守れます。

キャスト同士の意思疎通がスムーズにできる

コンカフェのキャストは10代の学生や20代・30代の社会人が働いていて、それぞれの就業経験には違いがあります。学生のキャストと社会人のキャストが同じ言葉を使っていても、言葉の意味はまったく違うというケースもあるでしょう。

コンカフェの専門用語には、仕事で使われる言葉の意味についてキャスト間で共通認識を持つ役割があります。専門用語を使うことにより、年齢・社会経験の違いにかかわらずキャスト同士の意思疎通がスムーズにできます。

 

3. お客さんに対して使うコンカフェ用語

コンカフェの仕事をスムーズに進めるには、コンカフェでよく使われる専門用語を覚えることが大切です。「いってらっしゃいませ・お帰りなさいませ」などの簡単なフレーズから覚え始めると、お店 の世界観への理解が早くなり、キャストとして活躍しやすくなるでしょう。

まずは、お客さんに対して使う主なコンカフェ用語を7つ紹介します。

いってらっしゃいませ・
お帰りなさいませ

「いってらっしゃいませ」は、会計を済ませて退店するお客さんに向けて、「ご利用ありがとうございました」の代わりに使う用語です。

「お帰りなさいませ」は、来店したお客さんに向けて、「いらっしゃいませ」の代わりに使います。主にメイド系のコンカフェで使われる用語です。

おきゅいん・おきゅおわ

「おきゅいん」は「お給仕イン」の略で、キャストが出勤して勤務開始することを意味する用語です。

一方の「おきゅおわ」は「お給仕おわり」の略で、キャストの勤務時間が終わって退勤することを指します。

お出かけ・ご帰宅

「お出かけ」はお客さんが会計を済ませて退店することを、「ご帰宅」はお客さんがお店に来店することを意味します。

主にメイド系のコンカフェで使われる用語です。お店をお客さんの家に見立てて、メイド達がお嬢様・ご主人様の帰宅を待っていることを表現しています。

お嬢様

主にメイド系のコンカフェで、女性のお客さんを意味する用語です。年配の女性客に対しては「奥様」と呼ぶケースもあります。

お店のコンセプトによっても呼び方は変わり、ファンタジー系のお店であれば「お姫様」、学園系のお店であれば「先輩」などの呼び方もあります。

ご主人様

主にメイド系のコンカフェで、男性のお客さんを意味する用語です。年配の男性客であれば「旦那様」と呼ぶケースもあります。

「お嬢様」と同様に、お店のコンセプトによって呼び方は変わります。戦国系のお店であれば「お館様」、ナース系のお店であれば「患者さん」といった呼び方があるでしょう。

秘密の花園 トイレや化粧室を意味する用語です。トイレに行くことを「お花摘み」と表現するケースもあります。お客さんをトイレに案内するときや、トイレに行くことを他のキャストに伝えるときに使用します。
まったり 店内にお客さんが少ない、もしくはまったくおらず、キャストが暇になっている状態を表す用語です。SNSに「今日はまったりです」と投稿して、お客さんの来店を促す使用例があります。

 

4. メニューやサービスに関わるコンカフェ用語

コンカフェのメニューやサービスに関わる言葉にも、専門用語が使われています。お客さんに応援してもらう「推し」や、お客さんからドリンクをもらう「キャスドリ」など、お客さんとのかかわりが深い用語が多いため、意味を正しく把握しましょう。

イベント お店で定期的に行われる催しのことです。浴衣デーやハロウィン・クリスマスのように季節に沿って開催されるイベントもあれば、キャストの誕生日を祝うバースデーイベントも行われます。
永遠の17歳 年齢を非公表にしているキャストの年齢を表現するときに使う用語です。お客さんの中にはキャストの年齢を尋ねる方もいるため、年齢を明かしたくないときに「永遠の17歳です」と答える使い方をします。
お給仕 キャストが働くことを表す用語です。お客さんに自分の出勤日やシフトを伝えるときに、「○日は21時までお給仕しています」のように使います。お店のコンセプトによってお給仕の表現は異なり、学園系のお店であれば「部活動」のように表現するケースもあります。
推し お客さんが特定のキャストを応援・支持していることを表す用語です。推しはお客さんも使う用語であり、キャスト自身に「○○さんが推しです」と伝える場合もあれば、お客さん同士の会話で「~が推し」のようにも使われます。
おまじない(愛込め) お客さんに料理やドリンクを提供するときに行うパフォーマンスのことです。料理の前で「おいしくな~れ、萌え萌えキュン」と唱えるおまじないがよく知られています。お店によっておまじないのやり方は異なるため、働くときに確認しましょう。
オリカク オリジナルカクテルの略で、キャスト一人ひとりが考えた独創性があるカクテルのことです。自分のオリカクがあると、推してもらっているお客さんからのドリンクバックを期待できます。
キャスドリ キャストドリンクの略で、お客さんに注文してもらうキャスト用の飲み物を意味する用語です。お客さんはキャスドリを注文すると、目当てのキャストとより長く話せる仕組みとなっています。
絶対領域 キャストが履いているスカートの裾と、ニーソックスの上部との間に見える太もものことです。短めのスカートを制服にしていて、キャストの絶対領域を売りにしているお店もあります。
卒業 キャストがお店を辞めることを意味する用語です。キャストが卒業するときはお店のホームページやSNSなどで告知がされて、卒業当日にはお店で卒業イベントが行われます。
チェキ お客さんがキャストとツーショット写真を撮影できるサービスです。チェキはオプションサービスとなっていて、お客さんは料金を支払ってキャストと写真を撮ります。お客さんにポーズの指定を聞いて、楽しくチェキをしましょう。
ポイントカード お客さんに対してお店が発行しているカードのことです。お客さんが来店したときや、利用料金が一定額を超えたときにポイントを付与して、条件を満たすとサービスが割引や無料になります。
ラテアート カフェラテの上にミルクやチョコレートソースでイラスト・文字を描くサービスです。きれいなデザインやかわいいイラストが描けると注目を集められるため、集客に役立ちます。

 

5. スタッフ間で使うコンカフェ用語

スタッフ間で使うコンカフェ用語には、お客さんを指す言葉が数多く存在します。「痛客」「オキラ」「ゴキブリ」のように悪い意味合いで使われる言葉もあるため、使用する時と場所はよく考えなければなりません。

痛客 キャストや他のお客さんに対し、迷惑行為をするお客さんのことです。キャストの出待ちをしたり、キャストやお客さんに絡んだりするお客さんが該当します。先輩のキャストから「○○さんは痛客だから気を付けて」と注意を促される、といった使い方をします。
エンカウント キャストが勤務外でお客さんと遭遇することです。キャストも日常では普通の女の子であり、街中でお客さんと鉢合わせる可能性があります。エンカウントしたときの対応方法は、先輩キャストに聞いておきましょう。
お散歩

キャストが街中で行うビラ配りやキャッチを意味する用語です。ビラ配りをするときに、同僚のキャストに「お散歩に行ってきます」と伝えます。

お店によっては、サービスの一環でお客さんと店外で食事をしたり、系列店で一緒に過ごしたりすることを「お散歩」と呼びます。

オキニ お店のキャストに好かれているお客さんのことです。「接客したお客さんが誰かのオキニだった」というケースは起こり得るため、他キャストのオキニは把握しておいたほうがよいでしょう。
オキラ オキニの対義語で、お店のキャストから嫌われているお客さんのことです。オキラのお客さんであっても陰口は慎みましょう。自分にとってのオキラが、他の誰かにとってオキニの可能性はあります。
お席しか 店内にお客さんがいない状態のことです。「お客さんがおらず、お客さんが座る席しかない」ことを表現しています。「今日はお席しかありません。まったりです」のように使います。
お手手

キャストの手が空いていて暇な状態を指す用語です。「手が空いている」を「お手手が空いている」とかわいく言い換えて、略して「お手手」と言われるようになったとされています。

お店全体が暇な状態を指す「お席しか」に対して、「お手手」は一部のキャストが暇な状態のときに使います。

鍵開け

勤務日の最初に来てくれるお客さんのことです。鍵開けはもともとアイドルオタクの用語で、握手会で最初に握手をすることを指します。

また、お店で働き始めてから初めてチェキを注文してくれたお客さんを指すケースもあります。

ガチ恋(リアコ) 「ガチ恋」は、キャストに対してお客さんが恋愛感情を持つことです。類語に「リアコ」があります。
ゴキブリ ビラ配りやキャッチ中のキャストに対して、来店するつもりがないのにしつこく話しかけたり絡んだりする人を指す用語です。「無銭粘着」と呼ばれる場合もあります。
パニエ

スカートが裾に向かってフワリと広がる形を出すために履くアンダースカートのことです。特にメイド系のコンカフェでは、キャスト達はパニエを履いてボリューム感があるスカートの形を作っています。

制服のスカートが短いお店では、パニエではなくドロワーズを履いてスカートにボリュームを出します。

ひろもど ビラ配りやキャッチをしていたキャストが、お客さんを連れて店舗に戻る様子を指す用語です。「お客さんを拾って戻る」の略で「ひろもど」と呼びます。
メイド長 主にメイド系のコンカフェで、バイトリーダーの役割を担うキャストを指す用語です。お店のジャンルによっては、「先生」や「団長」と呼ばれるケースもあります。
妖精さん キッチンでの料理やイベント準備など、裏方業務を担当するスタッフのことです。お客さんに聞かれる場所でキャスト同士が話すときに「妖精さんが忙しそうだから手伝ってあげて」のように使います。

 

6. コンカフェ用語を覚えるには?

コンカフェ用語を覚えるにはいくつかのコツがあります。

以下のコツを押さえてコンカフェ用語を覚え、キャストとして活躍できるようになりましょう。

  • すぐに先輩に聞く
    コンカフェで働き始めたばかりの頃は、分からないコンカフェ用語が毎日のように登場します。分からないコンカフェ用語が出てきたときはすぐに先輩に聞きましょう。コンカフェの先輩は日常的にコンカフェ用語を使っているため、正しい意味を教えてくれます。
  • 聞いたことはメモを取る
    先輩にコンカフェ用語を聞いたら、すぐにメモを取ることが大切です。メモを取ると記憶しやすくなり、意味を忘れたときに見返して調べる使い方もできます。単語カードを使ってコンカフェ用語集を作ってもよいでしょう。
  • 初めのうちは暇なときに復習をする
    コンカフェ用語は数多くの種類があり、お店によって意味や使い方が違う用語もあります。初めのうちは暇なときにメモを見返して復習し、コンカフェ用語を覚える努力をすることがおすすめです。メモに書いた文字を目で追うだけではなく、使い方を考えたり声に出したりすると、コンカフェ用語を早く覚えられます。

 

まとめ

コンカフェで働いていると、多くのコンカフェ用語に触れることになります。コンカフェ用語を使うとキャスト同士の意思疎通がスムーズになり、お客さんに聞かれたくない内容も伝えられます。また、用語を正しく使えばコンカフェの世界観を保ち、よりお客さんに満足してもらえるメリットもあります。

はじめは用語を覚えるのに苦戦するかもしれませんが、コンカフェのキャストとして活躍するためには覚えておいたほうがよいでしょう。コンカフェで働く先輩に聞いたり、メモをこまめに取るようにしたりなどの工夫が必要です。

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