ガールズバー・コンカフェのコラムお役立ち情報「体入ガールズミープラス」
コンカフェの客層を徹底解説|コンセプト別の仕事内容や接客のコツも
コンセプトカフェ、通称「コンカフェ」はさまざまなコンセプトで営業しているカフェのことであり、お店の雰囲気や接客の仕方、メニューなどもそれぞれ異なります。そのため、コンセプトによって、ある程度客層やお客さんが求めるものも異なるケースが一般的です。
当記事では、コンカフェのジャンルとともに、それぞれの仕事内容や客層を詳しく解説します。コンカフェでの働き方やお店のイメージを掴みたい方は、ぜひ当記事を参考にしてください。
1.コンカフェとは?
「コンカフェ」とは、「コンセプトカフェ」の略称です。店舗ごとに独自のコンセプトを打ち出しており、そのテーマに沿った装飾とメニュー、キャストの衣装や接客方法でお客さんを魅了するカフェを指します。
一般的なカフェとは異なり、コンカフェは特定のテーマや世界観を体験できる場所として訪れるお客さんが大半です。知名度の高いメイド喫茶やメイドカフェなども、「メイド」をコンセプトにしたコンカフェの一種に数えられます。
ただし、「カフェ」と名前がついていても、お酒を提供するカフェ兼バーのようなスタイルの店舗もあります。コンカフェにはさまざまな種類があり、営業時間や提供するサービスの内容、客層などが異なるため、職場を選ぶ際は注意が必要です。
2.メイド・アイドル系コンカフェ
メイドカフェでは、キャストが「メイド」の衣装を着て接客します。お客さんを「ご主人様」などと呼びながら、飲食サービスに加え「美味しくなるおまじない」や「キャストとのチェキ撮影」などを提供するお店です。コンカフェの中でも、一般的な飲食店に近い形のカフェです。
一方、アイドル系コンカフェでは、キャストがアイドルの衣装で歌やダンスを披露し、お客さんに交流の場を提供します。キャストの中には、実際に地下アイドルとして活動している人も少なくありません。お店によってはアイドル事務所が直接経営し、グッズの販売やファンの獲得に役立てているところもあります。
2-1.メイド・アイドル系コンカフェの仕事内容
メイドカフェでは、キャストは「メイド」の衣装を身に纏い、お客さんを「ご主人様」や「お嬢さま」として迎えます。主な業務としては、お客さんの案内や飲食物の配膳、チェキでの記念撮影にメッセージの書き込み、ゲームイベントの開催などが一般的です。
また、店舗によっては、オムライスの上に絵を描くサービスや特定の挨拶、ステージでのパフォーマンスなどが行われることもあります。ドリンクの作成程度はキャストが行うケースが多いですが、キッチンに立つかどうかはお店の方針次第です。
アイドル系コンカフェでは、キャストがアイドルの衣装を着て歌やダンスを披露しながらの接客が主な仕事です。アイドルとしてのパフォーマンスだけでなく、お客さんとの会話やゲーム、さらには店舗のオリジナルグッズの販売も行います。お店の宣伝や広報活動を行う場合もあり、SNS投稿やブログでの情報発信が仕事に含まれるケースも少なくありません。
アイドルとしての立ち居振る舞いが求められるため、愛想のよさはもちろん、歌やダンスの練習が必須です。実際にアイドルとして活動していなければ働けないお店や、反対にアイドルとして活動していると働けないお店もあるため、事前に条件を確認しましょう。
2-2.メイド・アイドル系コンカフェの客層
メイド・アイドル系コンカフェにはオタク系の男性客も多いものの、実際の客層は多様です。どちらも「推し」と呼ばれる、特定の好きなキャストを持つお客さんが熱心に通うケースが多く見られます。
メイドカフェは日本のアニメ文化とリンクしている部分も多いため、外国人観光客からも注目されています。一方、アイドル系コンカフェは、キャストやグループを応援したいというファンが中心です。
また、非日常を気軽に楽しむ目的で来店するお客さんも大勢います。男性客が多いイメージのあるメイドやアイドル系のコンカフェですが、ふとしたきっかけで来店して以降キャストの魅力に惹かれる女性客も少なくありません。カップルのデートや女子会で利用するお客さんも多くいます。
3.クラシカル系コンカフェ
クラシカル系コンカフェはメイドカフェの一種で、古きよきレトロな雰囲気をコンセプトとしています。一般的なメイドカフェは「萌え」を全面に押し出すケースが多く、若い男性を主なターゲットとするお店が少なくありません。
一方、クラシカル系カフェは可愛さや楽しさではなく、基本的な「喫茶店」というコンセプトに忠実です。接客するキャストは、清楚で落ち着いた雰囲気の女性が多く、通常の喫茶店のように心地よい時間を提供します。
個性に溢れた強烈なコンセプトは持たないものの、「レトロ」や「オーソドックス」といった点は共通です。ヨーロッパの王侯貴族を連想させるようなインテリアのお店もあれば、昭和時代のノスタルジックな空間を再現したようなお店もあります。
3-1.クラシカル系コンカフェの仕事内容
クラシカル系コンカフェの仕事内容は、メイドカフェやアイドル系のコンカフェとは異なります。もっとも大きな違いは、提供するサービスが通常の喫茶店やカフェとほぼ同じである点です。食事を注文する際の接客や店舗の案内など、ごく普通の飲食店が行うサービスがメインとなっています。
クラシカル系コンカフェでは、キャストとお客さんが深いコミュニケーションを取るようなサービスは提供しません。キャストとのチェキ撮影やグッズ提供といった、フードやドリンクのメニュー以外の追加オプションやサービスが存在しないのが一般的です。クラシカル系コンカフェのキャストには、お店の持つ落ち着いた雰囲気に似つかわしい、丁寧で品のある接客が求められます。
クラシカル系コンカフェでは給仕が主な仕事となるため、特定のキャストの人気度や売上によって給料に差がつくようなシステムも基本的に存在しません。バックやインセンティブといった形での評価や追加報酬も発生せず、給料は周囲の飲食店と同程度となるケースが一般的です。
3-2.クラシカル系コンカフェの客層
クラシカル系コンカフェでは、コンカフェ特有のエンタメ要素、例えばチェキ撮影やパフォーマンスはほぼ提供されていません。萌えや推しを求めるのではなく、昔ながらのメイドや執事の洗練された接客を楽しみたいと考えて利用する方が多い傾向にあります。
上品で落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと過ごす時間の心地よさを重視するお客さんが中心です。客層は特定の年齢性別問わず訪れるものの、おひとり様の男性や女性、また女子会で利用するグループなどが比較的よく見られます。
クラシカルなメイドが好きな方はもちろん、読書や書きものをしたい方、そしてPC作業を行う方にも支持されています。また、豊富な種類の紅茶や美味しい料理を提供するお店も多く、純粋にランチやアフタヌーンティーを楽しみに来る方も少なくありません。
4.男装系コンカフェ
男装系コンカフェは、女性キャストが男性に扮して接客を行うコンカフェです。本物の男性に引けを取らないイケメンぶりと、女性らしい可愛らしさが同居した独特の魅力が多くのファンを魅了しています。
男装系コンカフェでは、執事やアイドル、学生、ヴィジュアル系などさまざまなテーマやコンセプトが設けられています。お店ごとに独自の世界観を持っていますが、オシャレな内装の中でキャストが役になりきってお客さんをもてなす点は、他のコンカフェと同じです。
飲食だけでなく、チェキやミニゲームといったエンターテインメント要素も取り入れられており、多くのファンが繰り返し利用する理由となっています。季節ごとのイベントや制服・衣装によるバラエティ豊かな演出など、訪れるたびに新しい発見や楽しみが待っていることも、男装系コンカフェの魅力の1つと言えるでしょう。
4-1.男装系コンカフェの仕事内容
お店の運営形態によって、接客と調理の両方を担当する場合と、ホールとキッチンに分かれる場合があります。ホールで働く場合は、お客さんの案内やドリンク、フードの提供、お客さんとの会話が主な仕事です。コンカフェは一種のテーマパークであり、男装系が持つ独特の雰囲気を楽しむお客さんにとって、キャストの接客スキルは魅力の一部となっています。
一方、調理のみを行う場合は、カフェのメニューに合わせて飲み物や料理の調理を担当します。男装系コンカフェのキッチンは、他の飲食店に比べてメニューが少ないことが多いため、調理経験が少ない方でも働けます。
また、特定のイベントやキャンペーン時には、街宣として通りでのビラ配りなどのプロモーション活動を行うこともあります。
4-2.男装系コンカフェの客層
男装系コンカフェを利用するお客さんの大半は、女性客です。男装したキャストのイケメンぶりやコミュニケーション力に魅了され、独特の雰囲気や接客を楽しむために来店します。一方、本物の男性やホストクラブが苦手な方、単純に好きなものの話をしたい方なども男装カフェを訪れます。
男装系コンカフェでは、男子禁制だったりカップルでのみ入店可能としていたりと、お店側でターゲットを女性のみに絞っているところが多くあります。しかし昨今は、男装女子を目当てに訪れる男性客を受け入れる店舗も増えてきました。そのため、お店のコンセプトによっては男性客とのコミュニケーションも求められることがあります。
コンカフェのコンセプトによって客層が大きく異なるため、キャストとして働く際はお店の客層やコンセプトを事前にチェックしておくとよいでしょう。
5.ナイトワーク系コンカフェ
ナイトワーク系コンカフェは、一般的なコンカフェとは異なりアルコールを提供するお店が多い点が特徴です。コンカフェは主に「カフェ業態」と「バー業態」の2つに大別されます。
カフェ業態が主体のお店は日中から営業を開始し、日が変わる前に閉店します。アルコール食事メニューを豊富に用意するケースが一般的です。一方、バー業態が主のお店は夕方に開店し深夜、もしくは朝まで営業しており、飲み放題のプランを採用しているお店が多くあります。コンカフェでは、日中はカフェ業態で営業し、夜からはバー業態に切り替えるお店も珍しくありません。
キャストドリンクがあるなど、ガールズバーに近いサービスを楽しみながら、コンカフェ特有のコンセプトや世界観を楽しめるお店として人気です。
5-1.ナイトワーク系コンカフェの仕事内容
ナイトワーク系コンカフェの仕事は、一般的なコンカフェの仕事とガールズバーの仕事の一部を加えた内容となります。お客さんに飲み物や料理を提供し、トークで楽しませるのが基本的な接客スタイルです。
ただし、風営法の許可を取得していないお店がほとんどのため、カウンターを挟んだライトな接客が主となります。キャバクラのようにお客さんの隣に座った1対1の接客は禁止されており、行うことは一切ありません。
また、チェキやオリジナルカクテルなど、コンカフェ独自のサービスも提供するお店が大半です。これはナイトワーク系コンカフェの特色であり、ファンに愛される要素の1つとなっています。通常のガールズバーのように、キャストがお客さんとゲームをして盛り上げるのも、お店によっては仕事の一部です。しかし、ガールズバーでは一般的である連絡先の交換や店外デートといった行為は、コンカフェでは基本的にNGとされています。
ガールズバーとの類似点を持ちつつ、コンカフェならではの文化やサービスも提供するのがナイトワーク系コンカフェの特徴です。
5-2.ナイトワーク系コンカフェの客層
ナイトワーク系のコンカフェは営業時間が夜間中心でお酒を提供する特性上、カフェよりもバーの側面が強く、18歳以上の男女が客層の中心となります。キャバクラより控えめで、萌え系コンカフェほど「萌え」要素が強くないため、キャストとわいわい楽しみたいお客さんに人気です。
仕事帰りやバイト終わりにフラッと立ち寄り、リラックスした雰囲気でお酒を楽しむ方や、フランクな関係でキャストとの交流を楽しむ方が多い傾向にあります。キャストとともにお酒を楽しむお客さんだけでなく、お店のコンセプトや趣味を共有する人たちが集まる場として利用されることも少なくありません。お客さん同士でも仲よくなりやすいのが、ナイトワーク系コンカフェの客層の特徴です。
6.コンカフェでの接客のポイントは?
コンカフェでの接客は、お客さんとの信頼関係を築くことが重要となります。来店する客層に合わせて接客スタイルを変えるのではなく、お客さんそれぞれの話に耳を傾け、心の距離を縮めることを心掛けましょう。ほとんどのお客さんが「コンカフェに興味があって訪れた」という前提があるため、その点を活かして接客することが第一のポイントです。
ここでは、どのようなお店・客層でも共通する接客のポイントを4つ解説します。
6-1.コンセプトに沿った接客をする
コンカフェの接客では、お店のコンセプトに合わせたキャラクター設定と言動が重要です。お客さんはカフェが打ち出す独特の世界観や雰囲気を楽しむために来店します。お客さんが非日常感を満喫するには、接客時の言葉遣いや態度、話題の選び方まで、しっかりとコンセプトを意識することが大切です。
例えば、メイドカフェでは「いらっしゃいませ」ではなく「おかえりなさいませ、ご主人様」と言って迎えます。学園系コンカフェでは「ご利用ありがとうございました」の代わりに「また明日ね!」と言うなど、細かな発言の違いを大切にしましょう。
6-2.丁寧な接客をする
コンカフェでの接客においても、飲食店と同じく基本的な接客マナーの遵守は不可欠です。提供する食事やドリンクのクオリティだけでなく、キャストの対応がお客さんの満足度やリピート率に大きく影響します。
笑顔を忘れずハキハキと対応し、どのタイミングでも丁寧に接するように心がけましょう。お客さんはキャストの動きや態度を見ていて、その姿勢や対応からお店全体の好感度が上下します。常に丁寧な接客を意識して動いていれば、お客さんからはもちろん、お店からの評価も上がります。
6-3.他のキャストとの連携を大切にする
コンカフェでの接客は、キャスト同士の連携も大事です。コンカフェはキャストの人気が目に見えやすい職場のため、ライバル心や嫉妬心が芽生えることもあります。
しかし、キャスト間の関係に亀裂が生じると接客の質が悪くなったり、キャスト自身の業務へのモチベーションが下がったりしかねません。仲間としての信頼を築き上げ、キャスト全員が助け合える職場環境は、お客さんへの良質なサービス提供にもつながります。
6-4.自分らしさを活かす
コンカフェでの接客において、キャラクターを作り上げることも必要ですが、それよりも自分らしさを活かすことが一番の武器となるでしょう。お客さんは「推しによる特別な接客」を求めて来店します。コンセプトに合わせながらも、自分の個性や強みを最大限に伝え、お客さんの心に残る接客を目指しましょう。
ただし、「自分らしさを活かす」とは、無制限に自由に振る舞うことではありません。お客さんが心地よく過ごせる空間の提供を最優先とし、その中で自分の魅力を伝えることが大切です。
まとめ
コンカフェとは「コンセプトカフェ」の略で、お店ごとに個別のテーマや世界観をコンセプトとして営業しているカフェのことです。さまざまなコンカフェがあり、どのようなコンセプトを打ち出しているかによって来店されるお客さんの客層は異なります。職場を選ぶときはコンセプトを重視し、実際にお店に行ってみることで客層を把握できるでしょう。
また、客層に関わらず、丁寧な接客はコンカフェで働く上で大切な要素です。コンセプトを楽しみたいお客さんに喜んでもらえるよう、コンセプトに沿いながら自分らしさを出して活躍しましょう。